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「黒ワニとハーモニカ」別館 バンダイがマーズジャケットをプラモにしてくれるのを待つ日記

ロボットアニメをわりと好むヲタによるブログ。 たまに少しだけ防衛問題について喋ったりもします。 あとパワードレッド・ドレッドノートHのプラモ化と、コトブキヤが有澤の雷電をプラモにしてくれるのも待ってます。

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「NATO 21世紀からの世界戦略」 佐瀬昌盛

新書としてはレベルの高いNATO史。
 
 欧州への米国の引き込みとドイツ加盟問題、ドゴール主義の挑戦を受ける同盟、デタントやINF問題などをめぐる米欧間の亀裂といった冷戦期の問題から、終結後のロシアへの対応、ケナン・キッシンジャー・マクナマラ・プレジンスキーといった大物たちも交えた東方拡大論争、東方拡大をめぐるロシアや旧ソ連圏諸国との複雑な事情など記述は広範囲に渡ります。
 
 個人的にはいかにロシアを刺激せずに東方拡大を進めるかという冷戦後の問題と、軍事的独立を看板にしつつもキューバ危機の際真っ先に米国支持を表明するなど一筋縄ではいかないドゴール外交の話がもっとも興味深かった。
 
 機構面の解説などは他書に譲りますが、同盟内部の外交問題を扱った本としては良著。
 しかし後書きの話は凄いな。ン十年前では東大でも「佐瀬という奴はNATOを肯定するけしからん奴だ」なんぞという風評が立つ時代だったのね…
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コメント

先越された(笑)

 今回も怒涛の6連続更新ですね。おつかれ。
 佐瀬さんの『NATO』、私も買ってはいたのですが積ん読しているうちに先越されちゃいました(苦笑) この本はサークルで現役だった頃に友人がNATO問題を議論するのによく使っていました。(ちなみに防大で佐瀬さんの授業を受けていたらしい。)
 この本、冷戦時代の同盟内外交を手抜きせずにしっかり書いているのが良いですよね。創成期と冷戦終結期、ポスト冷戦期だけ詳しくて冷戦の過程は軽くしか触れられていない、という構成はよくありますから。
 東方拡大問題についてはケナンとニッツェが同じ反対論に回ったのが興味深いです。冷戦の戦い方について対照的な考えを見せていた2人の老戦略家が同じ側についた訳ですから。
 あとがきのアレ、今見てみたら東大の教養学部なんですね。当時の法学部は進歩派全盛の真っ赤なところだったので驚きませんが、教養学部はリアリスト国際政治学が強かったと思っていたんで意外です。

  • 2005/04/22(金) 14:03:04 |
  • URL |
  • だい #wbvimiA2
  • [ 編集 ]

Re:先越された(笑

法学部は今でも進歩派の領域と言う印象が。
 
>冷戦期の同盟内外交
ドゴール主義外交の掘り下げとか、新書なのに随分きちんとフォローしてありますね。
ドゴール外交は何かとイメージ先行しがちだし。

  • 2005/04/24(日) 17:05:25 |
  • URL |
  • TF #-
  • [ 編集 ]

法学部

北岡伸一氏が教授になっていますからね、それだけでも相当変わった気がします。つい最近退官した佐々木毅氏もある意味でリアリズムに立った政治の見方をしている方だと思いますし。あとメディアや論壇誌に出ない多数の政治学者は基本的に実証主義ですから特定の価値体系に与してないと思いますよ。法学者となると分かりませんが……。

  • 2005/04/24(日) 22:46:38 |
  • URL |
  • だい #wbvimiA2
  • [ 編集 ]

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