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「黒ワニとハーモニカ」別館 バンダイがマーズジャケットをプラモにしてくれるのを待つ日記

ロボットアニメをわりと好むヲタによるブログ。 たまに少しだけ防衛問題について喋ったりもします。 あとパワードレッド・ドレッドノートHのプラモ化と、コトブキヤが有澤の雷電をプラモにしてくれるのも待ってます。

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うっかり

今日は来栖川綾香嬢の誕生日ですね。
……危うく忘れるところだったぜ。いかんいかん。

つーわけで誕生日おめでとう綾香。
―――――――――――――――――――――――――――――――――


「……あ。そういや今日、お前の誕生日だっけ」

 ソファーに寝転がったまま、浩之が突然ぽつりと言い出した。
それはまさに突然で、かつ台詞の割に大変気軽――たとえるなら週刊漫画誌の発売日が今日であったことを思い出した、というような――な一言だったが、

「んー?そうだけど」

 カーペットの上に直接座って雑誌に目を通している綾香が答える。
ただし、目線は雑誌に落としたままだった。

「何よー。今思い出したの?」

 そこで雑誌は閉じないまま、視線を上げて浩之を――やはり転がったまま、しかし首だけはこちらを見ている浩之のほうを見る。

「おう。自慢じゃないが今まで忘れてた」

 なぜか誇らしげに、顔だけを綾香のほうに向けて浩之が言う。

「ホントに自慢にならないわねー」

 幽かに笑みをこぼして、綾香もその浩之に答える。

「普通、彼女の誕生日くらい覚えとくもんでしょ」

そんな彼女の表情は、たとえるなら自販機の下をふと覗いて見たら500円玉が出てきた――とでもいうような顔だった。

「ふふん」

軽く笑いさえしながら、浩之が再びソファーに横たわる。

「ほんとにしょうがないわねー、浩之ってば」

 それを見て少し笑って言いやり、綾香も雑誌に目線を戻す。
 部屋は再び声が途絶えた。
そして浩之は視線を天井にやって、しばらく何かを考えていたが。
 やがて何かを探し当てたのか、くるりと目線を動かしあたりを見渡した後、綾香のほうを見て口を開いた。

「おい綾香」
「なに?」

特にどうという態度を見せたわけでもなかったのだが、綾香は急に雑誌を読むのをやめて浩之のほうに顔を向ける。

「誕生日おめでとう」
「ありがと」
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