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「黒ワニとハーモニカ」別館 バンダイがマーズジャケットをプラモにしてくれるのを待つ日記

ロボットアニメをわりと好むヲタによるブログ。 たまに少しだけ防衛問題について喋ったりもします。 あとパワードレッド・ドレッドノートHのプラモ化と、コトブキヤが有澤の雷電をプラモにしてくれるのも待ってます。

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3冊まとめて

「ミグ25事件の真相 闇に葬られた防衛出動」  大小田八尋
 
1976年のペレンコ中尉亡命事件の裏で起こった出来事を記したもの。
簡単に説明するとアメリカのスイス大使館付武官からソ連軍ゲリラ襲来という
情報が届き、制服組は直ちに臨戦体制を取ろうとするも首相官邸は自民党内部の
派閥抗争で防衛出動下令を行い得る状態になく、制服が独断で防衛出動を
行ったという事件。(もっとも実際には情報は誤りで、ゲリラ襲来はなかった)
文民統制を貫徹するためには文民の側にも賢明な意志決定が求められる
(そうで
なければ離反や独断を招くことにつながりかねない)ことが嫌というほどよくわかる本。
戦後日本の防衛史を考える上でその内容はかなり有用。
 
 
「『再軍備』の軌跡」 読売新聞社編
 
日本の再軍備過程を広範にわたって追った本。
3自衛隊の成立過程やGHQと旧軍軍人の関係など、しっかりした記述が続く良著。
各軍間の統合をめぐる対立や海自の前身である海上警備隊と海保の確執、
海保設立に対する連合国の厳しい視線など目をひく箇所は多いですが、
中でもMSA交渉のくだりは日米間の対立が顕著に伺えて興味深かった。
 
余談ですが警察予備隊の米軍マニュアルをめぐる珍騒動のくだりで、
「eyes right!(まわれ右)」を直訳して「まなこ右」にしてしまい、
分列更新しながら中隊長が「まなこ右」と号令をかけると隊員は
全員目玉を右に寄せて流し目で通っていくとか、「斜め右向け前へ進め」が
「縦隊なかば右に傾いて進め」になってたりでけったいなことになっていたと
いう回想にはかなり笑った。
 
 
「原理主義とは何か」 小川忠
 
原理主義思想の歴史を扱った本。
インドやインドネシアの原理主義思想まで扱っているのは珍しいかも。
ただアラブ系原理主義思想史は藤原和彦「イスラム過激原理主義」のほうが
精密かつルサンチマン抜きに語られている印象。
この本、過度にイスラム・アラブに肩入れしているような節がちらほらと………
「官製報道を排し、客観報道を貫こうと」している「国際メディアの多様性を
押し広げる可能性・公共性をもつアルジャジーラ」という記述とか。
実際にはアルジャジーラはカタール王制の統制下にあり、タブーだった王制
批判を行ったという点も調べてみるとカタールと対立している国の王制批判で
あるというケースがあり、しかも当のカタール自身の内政問題はまったく
取り扱わないという点を無視しての実態とはかけ離れた評価でしかない。
それと日本の原理主義思想に言及するくだりで、山本七平に言及しないのは
どう考えても片手落ちとしか思えない。
 
まあ、まったくのクズ本ではないというくらいでしょうか。
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