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「黒ワニとハーモニカ」別館 バンダイがマーズジャケットをプラモにしてくれるのを待つ日記

ロボットアニメをわりと好むヲタによるブログ。 たまに少しだけ防衛問題について喋ったりもします。 あとパワードレッド・ドレッドノートHのプラモ化と、コトブキヤが有澤の雷電をプラモにしてくれるのも待ってます。

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世界の艦船別冊「ソ連/ロシア原潜建造史」 アンドレイ V.ポルトフ

 原潜建造史というタイトルだが、半分程度は原潜事故史として書かれている。
稼動開始後たった600時間で炸裂する蒸気パイプで動く原潜やらミサイル発射の際トリム調整に水兵(20人から)が艦内を走り回るミサイル原潜というものに国防を任せるというのはなんともいえない。

 技術的には安定していくにつれアメリカにも劣らない段階まで成熟したとのことだが、それにしてもヒューマンエラーが異様に多いのが気になる。
隠して持ち込んだチョコの箱がこげて火事を起こしたり、原子炉が停止する前にバルブを閉めるという規則違反の上に原子炉に直接冷水をかけるという判断ミスが重なって放射能を帯びた蒸気が噴出したり、トイレ用に勝手に排水パイプを設けようとして燃料と海水が混じり爆発を起こしたりドッグ入り中に原子炉の覆いを外す時一緒に制御棒まで引き上げてしまいその結果原子炉が暴走して水蒸気爆発を起こしたり……とハイマン・G・リッコーバーが見ていたら怒り狂って体中の穴という穴から血を噴出しそうな話ばかり載っている。
 ソヴィエト官僚制の弊害も大きく関係しているということらしい。
(来年度の予算のために完成していない原潜を竣工したとして引き渡すなど)
秘密主義のあまり国内の設計局間の情報交換にすら苦労したという記述もある。
 
 
「海軍は乗組員の命を軽視し、多くの犠牲の下に不完全な戦略原潜を運用して、アメリカとの戦略バランス維持に努めたのである。
その結果歴史に残ったのは、多くの英雄の名とソ連首脳部の不名誉、そしてたくさんの家族の悲しみであった」

 結局はこの1文に帰結するということなのだろう。
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コメント

チェルノブイリの事故も原因はヒューマンエラーだったし、当時のソ連の安全管理が如何なる物だったを物語っていますね・・・
こういうヒューマンエラーの根底には末端の原子力・放射能に関する無理解があると思うのですが、現在は改善されているのでしょうかね・・・
まあ末端のお粗末さが原因となった事故では日本もそんなに笑っていられませんが。

ところでこの本、最近出たはずなので探しているのですが、一向に見つかりません。
amazonにも売ってないし、栄の丸善とかまで行くしかないんでしょうか・・・

  • 2005/12/17(土) 21:18:34 |
  • URL |
  • KampfGr_Zbv #KGuvDfIQ
  • [ 編集 ]

書店で取り寄せ注文するとラクです。別冊扱いなので意外と置いてないんですよね。

「プロメテウスの墓場」とか読んでると今もそんなに変わってなさげな感じが。
市井のおばあさんが警備する貯蔵庫の話とか、核物質の管理は冗談かと思うほど杜撰ですし。

  • 2005/12/18(日) 18:20:49 |
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  • TF #-
  • [ 編集 ]

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