「黒ワニとハーモニカ」別館 バンダイがマーズジャケットをプラモにしてくれるのを待つ日記

ロボットアニメをわりと好むヲタによるブログ。 たまに少しだけ防衛問題について喋ったりもします。 あとパワードレッド・ドレッドノートHのプラモ化と、コトブキヤが有澤の雷電をプラモにしてくれるのも待ってます。

「沖縄返還後の日米安保」野添文彬

・事前協議の骨抜き化について。
「骨抜きになっている」ということは時々話に出るが、ではなぜ骨抜き化されたのか?は寡聞にして知らなかったし、またあまりに迂闊ではあったが関心が行かなかった。
米側から国防総省が要求してくるのはわかりきった話としても、日本側も外務省が「極東有事において米側の自由な基地使用を認めるほうが極東の安定、ひいては日本の安全保障上益となる」という判断、少なくとも軍事的合理性から見れば特に反論する要素は思いつかない。(政治的に見るとどうかはまた別の問題がありそうに思えるが)

・すでにこの時期から在沖海兵隊は軍事的機能を求められて駐留しているというよりアメリカのアジア関与、日本防衛のプレゼンスやコミットメントの証としての機能が主になっているというくだりを今まで知らなかったのはあまりに迂闊だった。

・外務官僚や防衛官僚にとっても過剰な在沖米軍基地の負担は日米安保の安定的継続に支障をきたすという認識はあるが、さりとて安全保障上の要求として大胆な基地返還は進めにくく……という構図はこの時代からすでに出来上がっていたというのは興味深い。

普天間返還をめぐって日米沖関係が極端に悪化している現在において、現代に至るまで各アクターが在沖米軍基地問題をどのように認識していたのかを知る上で非常に有益な一冊。
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