「黒ワニとハーモニカ」別館 バンダイがマーズジャケットをプラモにしてくれるのを待つ日記

ロボットアニメをわりと好むヲタによるブログ。 たまに少しだけ防衛問題について喋ったりもします。 あとパワードレッド・ドレッドノートHのプラモ化と、コトブキヤが有澤の雷電をプラモにしてくれるのも待ってます。

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「防衛法研究」2016

「国家非常事態における破壊活動防止法による対処とその憲法上の限界」と「非常事態における基本的人権と日本国憲法
   ―基本的人権の停止の否定という基本的視点―」の2論文を読むべく購入。

前者は正直な話、論外としか言い様がない。
21世紀にもなって有事における予防拘禁や外国人留置の必要性を訴える論文というのは、著者は勿論こんなものを学会誌に載せる防衛法学会の見識も問われる。
元よりこの論文の著者はどうやら福祉が専攻のようなのだが、それにしてもひどすぎる。

後者はタイトルからしてそこまで酷いことにはならないとは思っていたがそれなりの内容。

「非常事態における、基本的人権への例外的な介入には、基本的人権の停止を伴うものと、基本的人権の停止を伴わないものがありえ、日本国憲法は、前者は排除されているが、後者は必ずしも排除されないことになる。
むろん、停止を伴わない、基本的人権の特例的制限であれば、無制限に許容されるというわけではない。高橋和之が正当にも述べたように、日本国憲法は「有事に対処するための法制を法律で定めることまで禁止したと解すべきではなく、人権保障や権力分立を完全に停止するような内容でないかぎり、特定の場合の人権制限や行政権の強化を法律で定めることは許されよう。いわゆる『有事法制』(「武力攻撃事態法」「国民保護法」「米軍行動円滑化法」等から成る)は、かかる観点から吟味するものである」、
そして、上述の非常事態関連法律は、まさに「事の性質上国民の人権(財産権・居住移転の自由等)の制限を伴うものであり、その規定の仕方と運用が「公共の福祉」により正当化しうる範囲内にとどまるのか、今後の検討課題に残されている」。この場合、非常事態においても制限が許されない基本的人権としていかなるものがありうるかを精査することも、今後の検討課題に委ねられているといえよう」

またこちらの論文は明治憲法における国家非常権についても解説しているが、かなり広範に渡って自由権の停止を認めていることに今更驚く。
これの場合は「今はない過去の規定の解説」のみならず、三矢研究に先立つ研究として防衛研修所(現防衛研究所)における有事法制研究「自衛隊と基本的法理論」を見ると、旧憲法下の戒厳令に関する規定をそのまま引用しているとしか思えない部分があり、必ずしも過ぎ去った遺物の話とは言い難い。
同研究については小針司氏が指摘するように現行憲法との整合性もすこぶる疑わしく、さすがにこれは当時の自衛隊の法的感覚について疑問を抱かざるをえない。
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