「黒ワニとハーモニカ」別館 バンダイがマーズジャケットをプラモにしてくれるのを待つ日記

ロボットアニメをわりと好むヲタによるブログ。 たまに少しだけ防衛問題について喋ったりもします。 あとパワードレッド・ドレッドノートHのプラモ化と、コトブキヤが有澤の雷電をプラモにしてくれるのも待ってます。

「のうりん」白鳥士郎

もともと立ち読みでなんとなく見かけた、戦後日本の農業の歴史とその中での農協の立場について、逆シャアのシャアの演説とアムロとの言い争いを使ってうまくまとめてるくだりを見て「この作品……できる!」と思っていたのですが、購入するのが随分遅くなってしもうた。

・これについては明確に正しい答えがない話なので言い争っているとどこまでもヒートアップしていくし、事実耕作と継もかなり険悪な感じになってきちゃってたんですが、元ネタが元ネタなので他人が話に介入して打ち切らせても自然にまとまるっていうのもまたセンスを感じる。

・耕作の過去が重い……
「耕作」という名前からして両親はめっちゃ農業に希望を抱いていたんだろうなあっていうのが伝わってきて、それが実際にはどうなったのかを考えるとつらい。
そして父親ともう何年も会っていないという事実に対して「それはもうどうでもいい」と言ってしまう耕作もまたつらい。

・「農と中学2年まで一緒に風呂に入ってた」というラブコメ的嬉し恥ずかしイベントも、実は中沢家のおじさんおばさんが貴重な婿取りのチャンスと見て村の住民全員とグルになって「へいきへいき、そのくらいになっても一緒に風呂入るのが普通」と耕作を騙してたのが真相っていうんだからなんともはや。

・それを言うと継もまた重い過去なんですけど。

・この作品について好感が持てるな、と思ったのは有機無農薬で作った野菜のほうが単純に優れているという話に持っていかず、「安易な有機栽培への信仰は農業技術の進歩に対する否定であり、『身体にいいのだからまずくても食え』という生産者の自己満足・傲慢だ」と切り返したり、欧米の動物保護団体に対して、彼らの様相はカリカチュアライズしてやや嘲笑的に描きつつも、彼らが訴えた「畜産とは?」という問題定義そのものは少なからず真剣に受け止めている。
特に日本における動物愛護の話、元愛犬家としてはとてもつらい話です。
ともあれ、そういう簡単には結論が出せないような話を無理やり簡単に割り切らないのは非常に交換が持てる。

・かなりパロディとエロネタというか下ネタは強烈ですが、でもそうでもしないとただただ先細りするだけの日本の農業の現状に若者が打ちのめされるだけの話になってしまうんだよなあ。

・マネーはこれだけ露骨に福本語で喋ってるので相応に福本キャラっぽい顔をしてるんだろうなと思ったら普通に美人だった。

・マネーはもちろん、ローズでさえ真面目に農業に向かい合ってるのにバイオだけシリアスな話がない。
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