「黒ワニとハーモニカ」別館 バンダイがマーズジャケットをプラモにしてくれるのを待つ日記

ロボットアニメをわりと好むヲタによるブログ。 たまに少しだけ防衛問題について喋ったりもします。 あとパワードレッド・ドレッドノートHのプラモ化と、コトブキヤが有澤の雷電をプラモにしてくれるのも待ってます。

「下ネタという概念のない退屈な世界 10」赤城大空

作品としてはかなり面白くて気に入ってるんですが、オーフェン完結という一大イベントに気を取られてすっかり感想書くの遅くなってしまった。

・アンナ会長が本格的にヤンデレ化するかと思いきやここで浄化されるというのは予想外でした。もう少し引っ張るかと。
でも狸吉が必死の思いで流れでやっちゃわずに我慢してきたことがここで報われて本当に良かったよ。

・逆に狸吉父が出てくるのは予想通り。むしろここで出てこなかったらどこで出てくるのかと。

・華城先輩の実の両親まで出てきたのはちょっとびっくりだったけど。
しかし60以上のババ専って高度な嗜好だね華城先輩父。それなのにカミさんは童顔という謎。

・イップタサイ展開はどうなるか、ここで日和らずそのまま華城先輩ルートで終わって欲しいかな。

・藻女の陰謀への逆転劇はそうなるかーって感じ。狸吉やるな。

・しかしこの作品を読んでいると「政治劇とは」ということを考えさせられます。
描写の仕方から言ってこの作者がそれほど政治や歴史に通じている印象はないんですが、でも下セカの政治的駆け引き要素がつまらないかって言われるとちゃんと面白い。
要は絶対的な論理・倫理の優越を主人公に与えて他のキャラはそのかませかサンドバックにするのではなく、ちゃんと「『一方的・絶対的に正しい特定の誰か』なんてものは存在しない」「キャラAとキャラBとキャラCでは見方も価値観も判断基準も違う」っていう点さえ押さえていればきちんと読めるものになるんだな、っていう。
この作品でも下ネタテロリストサイドは別に正しいとは言われてないし、規制を進めている権力サイドも様々な思惑が交差してて一枚岩ではない。
多様性が肝、というのかな。うまく整理できませんが。
これが悪の秘密結社の総統祀影とその忠実なる下僕たちとの戦いだったらだいぶ違った印象になったと思う。
このディストピアの直接のきっかけは祀影の陰謀でも、祀影ぶっ倒せばそれで全部丸く収まるかっていうとそうでもない。
まあそれやると今度は話の締め方が難しくなって、まさに政治劇要素バリバリだったオーフェン4部とかもっとスッキリ主人公が無双して敵をちぎっては投げちぎっては投げして気持ちよくぶっ殺してスカッと終わって欲しかった的な声を時折耳にします。
オーフェン4部については秋田禎信という作家が10年以上に渡って書いてきた作品で信者を囲い込んで確立した作風のおかげで「秋田の作劇はそういうのじゃないから!」で済みますが、若手作家だとどうなるか。
この作品のオチがどうなるかは正直読めないですし、期待半分不安半分といったところ。

最後に。
この作品のアニメでアンナ先輩を熱演してくれた松来未祐さんのご冥福をお祈りします。
回復してBDでオーディオコメンタリーに来てくれるのを楽しみにしていました。残念です。
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