「黒ワニとハーモニカ」別館 バンダイがマーズジャケットをプラモにしてくれるのを待つ日記

ロボットアニメをわりと好むヲタによるブログ。 たまに少しだけ防衛問題について喋ったりもします。 あとパワードレッド・ドレッドノートHのプラモ化と、コトブキヤが有澤の雷電をプラモにしてくれるのも待ってます。

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「冤罪の軌跡-弘前大学教授夫人殺害事件」井上安正

弘前大学教授夫人殺人事件(那須事件)の本。
普段評者が読む本とはジャンルが離れているが、元々日本の司法については日米地位協定上の問題もあってまったく接点がないわけでもなく、また個人的な興味でインターネットの記事を読むうちに関心を抱くようになりまず新書で入手しやすい本書を購入。

大雑把な要約でありそれほど掘り下げて記述した本ではなく、また那須氏やそのご家族の心情を作者が勝手に想像して書いている感傷的な表現(この手の実在した出来事を扱うルポルタージュで稚拙な作者によるものにありがち)やも少なからずあるものの入門としては悪くない、といった印象か。
本書の筆者は那須氏の再審に密接に関わっており、関係者と接点の薄い人間が勝手に心情を代弁しているケースとは異なるものの、やはりこの手の表現はあまり読んでいて好ましいとは感じない。

ともあれ内容はやはり古畑種基による血液鑑定を代表とする杜撰な警察による犯行への裏付け(評者は特に那須氏への『精神鑑定』が強く印象に残った)に強い憤りを感じざるを得ない。
那須氏のご家族が冤罪によって被った風評被害の数々は読んでいてなんとも言えない気持ちになる。
そんな中でも那須氏の父である資豊氏の手紙には理不尽な仕打ちの中にあって堂々とした品格を感じる。
また服役中、仮釈放のために改悛の情を示すことを求められた那須氏が「やってもいないことに反省はできない」とそれを即座に拒絶したという記述も印象的である。

もう少しこの事件についてより深く記述した本も手に入れたい。
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