「黒ワニとハーモニカ」別館 バンダイがマーズジャケットをプラモにしてくれるのを待つ日記

ロボットアニメをわりと好むヲタによるブログ。 たまに少しだけ防衛問題について喋ったりもします。 あとパワードレッド・ドレッドノートHのプラモ化と、コトブキヤが有澤の雷電をプラモにしてくれるのも待ってます。

「首相の蹉跌 ポスト小泉 権力の黄昏」清水真人

AT教団氏からご紹介いただいた一冊。
小泉政権後の三人の政権の裏舞台を描いた一冊。
なぜこの3人の政権はああいう沈没の仕方をしたのか(特に麻生政権)ということを具体的に書いていて非常に参考になった。
まさか本当に「マスコミの揚げ足取りだけで沈没した」ということもないだろうとは思っていたが、では具体的にどういう力学が働いてああなったのかは理解していなかったので。

有権者の信託を受けて成立した政権でもなければ政策が支持されての政権でもなく、ただ安倍・福田から継承した小泉郵政選挙の大勝だけが権力基盤だったにも関わらずその郵政民営化の正統性を自分で否定しだした挙句小泉との手打ちもぐだぐだに流してしまった結果の大敗を喫した麻生、あの鳩山でさえ退陣したのは単に「自分の政策を実現できなかったから」というだけ(その「実現できなさ」具合は稀に見る醜態とはいえ)だし、そこまで天に唾するマネをしてはいないと思うと相当ひどい政権に思えてくる。

(第一次)安倍政権も法的位置付けや権限のはっきりしない有識者会議や首相補佐官ばかり増やし、マニフェストの具体性を持たせることをあえて避けるという選択の結果一体何をやりたいのかさっぱり分からなくなって自壊。

福田政権も似たような顛末をたどりつつ、さらに小沢民主党との大連立失敗という誤算(これは福田の責というより小沢の調整不足を問われるべきだと思うが)や、そもそも急な総裁選で十分な下準備なく登板した政権という成立の過程に関わる問題を孕んでいた。

また興味深かったのは携帯電話のエピソードで「首相が自分で連絡してしまうと秘書官でも誰と連絡していたのかが分からなくなって疑心暗鬼を招く。そのため小泉は一切携帯を使わなかった」というのは意外な視点からの切り口で面白かった。

現代日本政治事情を知る上で非常に有益な一冊だった。
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