「黒ワニとハーモニカ」別館 バンダイがマーズジャケットをプラモにしてくれるのを待つ日記

ロボットアニメをわりと好むヲタによるブログ。 たまに少しだけ防衛問題について喋ったりもします。 あとパワードレッド・ドレッドノートHのプラモ化と、コトブキヤが有澤の雷電をプラモにしてくれるのも待ってます。

リアリティってなんだろ

自分の過去ログなど読み返しながら。

やっぱり10年前と今だとだいぶ考えてることも違うんですよね。
その頃はそれこそ(押井的な現実の模写という意味での)リアリティ死すべし慈悲はない、くらいに思ってたんですが、今は「本当にただエンタメ的にそのほうが面白いから、ってだけで作劇されてもそれはそれで萎えるよな」というところです。

ただ追求すべき「リアルさ」というのはつまり「作劇上のリアリティ」、言い換えるなら説得力をどこまで持たせるかであって、現実をどこまで精密に模写できるかを競えという意味ではまったくないっていう点では全然同じ心境のままとも言えますが。

それはともかく、例えばこれ、「デザイン的にもう行き詰まってるし、いっそ路線転換して」という理由で次のマクロスでVFが戦闘機ではなく動物に変形しちゃったら、まあそれはやっぱりどう考えても俺は受け入れられないだろうなあと思います。
メタ的な製作の事情だけで考えればそれくらいの超豪快な路線転換も大いにありうるとは思うんですが、ファンとしてはそれはマクロス世界で成立しうるデザインではないという作劇上のリアリティがないものにしかならないだろうし。

そういう意味ではOGの「告死鳥戦記」はこの作品でのレビューでも書いたけどわりとうまいとこついてると思います。
マクロスや宇宙世紀ガンダムでは中二病すぎて作品世界に馴染みようもない話だけど、OGなら結構問題なく作品世界に溶け込める。

作劇上のリアリティという意味では今絶賛してるのはArk漫画・南瓜鋏・オーフェン4部なんだけど、やっぱりこいつらは「架空要素を抱えた世界のならではの話」というのが大きい。
中世封建社会をテクノロジーだけWW1前後くらいにまで進化させたらどうなるかを描いたパンプキン・シザーズ、先天性にのみ依存してなるかなれないかが決まる魔術士という存在がいるとどうなるか、魔術というものがあるとどうなるかをとことんまで突き詰めたオーフェン4部、モビルスーツがあってそれで戦争を繰り返してきた宇宙世紀の内実を描くArkのガンダム漫画と、海洋封鎖されてしまった世界を描くアルペジオ。

これが実在しない要素を抱えていながら社会描写や政治描写がなぜか現実そのまま、だと萎える事この上ない。
結局人間が描く以上現実を参考にするしかないのはそうなんですが。

あと困るのは単純にその世界の中の出来事として見ようとしても合理性が見い出せない描写ばかりの作品。
まあわりとガンダムとかでもそういうの結構あるんですが。現役の軍人なのに同時に議員のブレックス准将とか。シビリアンコントロールどこいった。
宇宙世紀は現実世界の延長線上にある世界観なので(この「現実世界の延長線上にある世界観」というのは実は「リアリティ」を考える時、どこまで現実の概念が通用してどこから通用しなくなるかが非常に曖昧になる、ものすごく考える時面倒な設定なんですが)当然シビリアンコントロールの概念も受け継がれているはずで、なにゆえそれが死文化したのか分からんのだよなあ。そのうち外伝漫画で補完されそうな気もしますが。

とりあえず「創作のリアリティは難しい」ということは今も昔も強く思います。
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