「黒ワニとハーモニカ」別館 バンダイがマーズジャケットをプラモにしてくれるのを待つ日記

ロボットアニメをわりと好むヲタによるブログ。 たまに少しだけ防衛問題について喋ったりもします。 あとパワードレッド・ドレッドノートHのプラモ化と、コトブキヤが有澤の雷電をプラモにしてくれるのも待ってます。

80年台作品2つ

完走したけど感想を書いてなかったことを思い出した作品ふたつ。

・ダルタニアス
話の骨子は典型的な貴種流離譚のはずなのにその剣人が血統にこだわらなすぎワロタ。
いやそこが気持ちいいんですけども。クローン騒動の時なんか「これで持ちあげられなくてせいせいする」とまで言ってなかったか。
個人的に好きなのは瀕死のクロッペンを見て「確かにこいつはふてぇ悪党だ、姉貴やおちゃめの家族を殺した、みんな殺した。でも奴はそれを償おうとしてる、俺達やアダルスを何度も助けてくれた」
と泣きながらアール博士に助命を懇願するシーンですな。
そういうとこほんとこいつ江戸っ子だよなあ。作劇としてちゃんとクロッペンの悪行を明確に剣人に認識させてるのもいいところ。そういうとこうやむやにして、ちょっといいことしたからと前科をまるっと流してすっかり善人扱いになっちゃうと違和感ある。
ちゃんとクロッペン「愚かだった私を許してくれ」と言ってるし。
そのクロッペンも自分の無価値さに絶望させられたのを剣人の言葉で「クローンだからなんだってんだ」と再起するの、なんかすごく好き。
最期のカブトとの戦いで「思い知ったか生体部品!これが貴様に相応しい最期だ。人並みに生まれなかった己を恨むんだな!」と嘲笑されたのを「例え生まれがどうであろうと、人間の価値に変わりはないはずだ!」と一矢報いて(カブトは倒せなかったけど)、死に瀕した自分の生きたいという願望を「ハーリンに私の臓器を移植しろ」「そうすることでしか私もハーリンも助からないし、そうすれば私もハーリンも生きることが出来る」という形で告げて、ハーリン王子を助けるという流れとか。
結局本来クロッペンが作られた目的通りの最期にはなっちゃったけど、その最期はちゃんとクロッペン本人も救われて死ねたと思う。
単純にドルメン憎しでただ剣人たちがドルメンと戦ってるから、というだけで剣人たちが似たような下衆だったらハーリンに自分の臓器を移植しろとは言わないだろうし、まして今際の際の台詞が「銀河の明日に栄光あれ!」「ハーリンに栄光あれ!」になったりもしないやろ。

てか最後の最後で明かされるエリオスの秘密がね……。クロッペン悪役だけど気の毒でもあったからドルメン許せん、がドルメンも悪役だったけど気の毒でもあったになってしまうという。
いやクローンとしての屈辱を熱く語っておきながらその自分もクロッペンを同じように「クローンとかwwwただの道具だしwwwいいからクローンごときは俺様のために死ねよwww」という扱いしてたのはどう言い訳するんだてめえという話ですが。
一度も原作を見ないまま直接DVDBOXを買うという分の悪い賭けでしたが、非常に面白かったです。
とにかく剣人の江戸っ子気質が見てて気持ちいい作品だった。


・トライダー
とにかく「作劇上のリアル」という話をよくこのブログではしていますが、これもそれをよく追求していた作品でした。
単にミサイル撃つと経費がかかるという話が出る、ということに対してではなく、どうして小学生のワッ太が社長社長とみんなから呼ばれてちゃんと尊敬というか上司としてみんな接しているのかという点に対する「作劇上のリアルさ」、見ていて疑問に感じたこと一度もない。
40度の熱でぶっ倒れているのに自分ら社員の出張先にメカロボット出てきたら頼まれもしないのにトライダーで助けに来てくれる社長だもん、そりゃあみんな敬うわ。
そういう社長と呼ばれるに値するだけの「作劇上のリアル」を追求している(単純に「説得力」と言い換えてもいい気が最近してます)一方で、小学生らしい子供っぽさもちゃんと描かれてる。
好きなのはワッ太の誕生日回、みんな年末で忙しいので自分の誕生日なんか忘れちゃってると思い込んで「なんだよ、普段は社長社長と持ち上げておいて」と1人で涙してしまうワッ太からのメカロボット倒して戻ってきたら会社に電気がついてるけどなんだろ?→実はみんなワッ太の誕生日パーティの準備で忙しかったオチ、普通に感動した。
特に日頃あんまり仕事してない印象がある木下さん、この回でも内職してて「……まあうちは給料安いからなあ」とワッ太にぼやかれていたのが実はその内職はワッ太の誕生日ケーキ買うためという。
あとその前の回で出てきた鉄っつぁんの養子がちらっと出てくるんですが、ワッ太に「いつも父がお世話になってます」とプレゼント渡すのに「あ、ちゃんと鉄っつぁんとこに馴染めたんだ、よかった」とほっとしましたね。
あとちゃんと公的な対外接触の時は敬語で喋れるワッ太、社会人ですわ。

一見守銭奴みたいな印象さえ受けかねない専務もワッ太がピンチになるとそろばん放り出して「それっ、社長の窮地をお助けしろ!」と張り切り出すし、最終回でメカロボット出てこなくなったのを「仕事なくなる」と嘆くのではなく「これで社長を危険な目にあわせずに済みます」と喜んでるの、すごいちゃんとまっとうな感性持ってるなあ……と感心する。
ちゃんと社長と社員がお互いを助け合っている関係なので見ていて安心できる。

大門先生も好きなキャラでした。
一見規則にうるさいだけの人に見えて、剣道回とかバシバシワッ太たちをしごいてはいるけど「こういう厳しさを経験して、それに負けない強い人間になって欲しい」という教師として非常に健全な良心の産物なのが明確に示されてるし、ワッ太もそれは解ってるから表面的にはうるさいなーとか言っても本質的なところで大門先生を嫌ったり馬鹿には決してしない。
まあこういう「良心」はヘタすると虐待や超過労働の正当化に使われてしまう諸刃の刃なんですが、大門先生は基本的にやりすぎないし、スキー合宿で生徒が遭難した時全力で責任を持って子供たちを守ろうとしたりとか、単純にこの人はいい人なんだということが分かるのと、三重子先生絡みのお間抜けイベントで憎めない三枚目っぷりを出してるのがポイントかなーと。
しかしシャトルに乗せてもらった時はしゃぎすぎてワッ太に注意されちゃったのはワロタ。

とにかく見ててほっとできる作品でした。
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