「黒ワニとハーモニカ」別館 バンダイがマーズジャケットをプラモにしてくれるのを待つ日記

ロボットアニメをわりと好むヲタによるブログ。 たまに少しだけ防衛問題について喋ったりもします。 あとパワードレッド・ドレッドノートHのプラモ化と、コトブキヤが有澤の雷電をプラモにしてくれるのも待ってます。

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「防衛計画の大綱と日米ガイドライン-防衛政策決定過程の官僚政治的考察-」瀬端孝夫

80年代から新ガイドラインまでの防衛行政がいかなるアクター間の駆け引きのもとに行われたのかという本。

とにかく類書の少ないこのジャンルだが、この本はレビューも見当たらず、著者もこの本以外ほとんどどんな論文や著書を書いているのかまったく検索にヒットしないという未知数でほとんど賭けのつもりで購入したが、かなりのあたりを引き当てたと言わざるをえない。

防衛費GNP比1%枠廃止に至る過程や、久保卓也の構想がいかに制服組に受け止められていたのか、この時期の政治家からの防衛行政への影響力と感心の薄さなどなど非常に参考になる。
特に「超法規的措置」発言で知られる栗栖弘臣統合幕僚長の陸幕長時代の発言である「基盤的防衛力構想全廃」はまったく聞いたことがなかったので大変驚いた。

ただ考えてみれば「対象となる脅威を想定しない」という基盤的防衛力構想による防衛力整備は単純な組織的利害の上でも、制服組を制服組たらしめている軍事的リアリズムの上でも受容しがたいものであったのではないかということはそれほど想像に難くない。

またその久保卓也に対しても政治家からの異論反論はほとんどなく、「彼の知識に匹敵するほどの政治家は党内(自民党をさす。カッコ内当ブログ管理人注)にいなかった」「(防衛大綱の策定は)ほとんど官僚ベースで行われた」という一行は結局冷戦時代における防衛問題がどういう扱いであったのかを端的に示している。

防衛行政の歴史や登場人物についてある程度の予備知識が必要になるものの、非常に興味深い一冊。
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