「黒ワニとハーモニカ」別館 バンダイがマーズジャケットをプラモにしてくれるのを待つ日記

ロボットアニメをわりと好むヲタによるブログ。 たまに少しだけ防衛問題について喋ったりもします。 あとパワードレッド・ドレッドノートHのプラモ化と、コトブキヤが有澤の雷電をプラモにしてくれるのも待ってます。

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「未完のファシズム」片山杜秀

日本陸海軍がいかにして第1次世界大戦を受容し、それがどのように精神史上主義へ変化していったのかを論考する本。

日本陸海軍も数多くの観戦武官を送り、また青島戦で小規模ながらも総力戦を戦ったことで一度は火力と物量がすべてを決める国家総力戦の時代であることを理解しつつも、持たざる国として長期戦は戦えず、統帥の妙による短期決戦で決着を付けない限りは日本は必ず敗れるという理解がやがて無条件の精神主義へと変化していく、という内容。
またシェリーフェンプランに対するクレフェルトの現在では有名な「補給を考慮していない」という批判に対して「短期決戦で勝負をつけなければドイツは勝てない、ゆえに兵站など二の次である」という考え方だった、という見方を示す。

精神主義による殲滅主義は「勝てないのは精神力が足りないから、つまりもっと気合を入れれば勝てる」という考えにつながり、つまり殲滅主義が玉砕、被殲滅を生んだという見方も興味深いところ。

単純に「日本陸海軍は精神主義だから劣っていた」のみで完結していた90年台以前の研究に対して生まれた「なぜ日本は精神主義に陥ったのか?」という90年台後半以降の論考のひとつの完成形。
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