「黒ワニとハーモニカ」別館 バンダイがマーズジャケットをプラモにしてくれるのを待つ日記

ロボットアニメをわりと好むヲタによるブログ。 たまに少しだけ防衛問題について喋ったりもします。 あとパワードレッド・ドレッドノートHのプラモ化と、コトブキヤが有澤の雷電をプラモにしてくれるのも待ってます。

「昭和十年代の陸軍と政治」「2・26事件とその時代」筒井清忠

昭和史において、日本陸軍の政治介入は大臣現役武官制に拠るものではなかったのではないか?とする説を述べた本。

まず現役武官制が復活する前の広田内閣において軍部が政党政治家の入閣に強硬に反対、これが実質通ったことを最初の傍証として、現役武官制の典型的な結果とみなされる宇垣内閣の流産はただ陸軍が大臣を出さなかったのではなく林銑十郎の擁立を考えていた石原派のみならず、陸軍全体の反発にあって「これでは組閣できても長続きしない」と考えられた結果宇垣の現役復帰などほかの案が退けられ流産したという結果であること、そしてもうひとつ典型的な陸軍の現役武官制による政治介入の結果とされてきた米内内閣の陸相辞任による総辞職は陸軍が反対させて辞めさせたのではなくドイツの電撃的勝利に幻惑され、また新体制運動が盛り上がっていた国内世論が米内の親英米路線に圧力をかけた結果米内がこれではやっていけないと考え陸相に辞表を出させることで自ら辞職した、というのが実際の事情だったということを記している。

陸軍の政治介入という大筋の枠組みそれ自体は否定しておらず、あくまでも陸軍の介入は現役武官制という制度が原因ではなかったとする本なので通説を全面的に否定する本ではないが、非常に興味深い内容だった。


閑話休題。
私がこの本を知ったのは酷使が「陸海軍大臣現役武官制はファシズムの原因ではなかった!この説を押す半藤一利はサヨク!」と歌をこいてるブログの宣伝記事だった、
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