「黒ワニとハーモニカ」別館 バンダイがマーズジャケットをプラモにしてくれるのを待つ日記

ロボットアニメをわりと好むヲタによるブログ。 たまに少しだけ防衛問題について喋ったりもします。 あとパワードレッド・ドレッドノートHのプラモ化と、コトブキヤが有澤の雷電をプラモにしてくれるのも待ってます。

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「スターリンからブレジネフまで ソヴェト現代史」アレク・ノーヴ著/和田春樹・中井和夫訳

スターリニズムを知るために薦められた本。
とにかくこのスターリンの病的な対人不信が凄まじすぎる。
スターリンにとっての粛清の対象というのが、

・あらゆるレベルの技師・科学者・管理者などのインテリ

これはカンボジアでの例が有名だが、スターリン主義特有なのは次の、

・ソ連邦内部の各民族共和国の党と国家のほとんどすべての指導者
・NKVDの長官を始めとする高級警察官僚
・合法非合法問わず、外国と接触があった人間

NKVDでさえ粛清の対象から逃れ得なかったというのも驚きだが、3つ目はあまりにも広範だ。
そしてもっとも多いのが、
「粛清の対象となった人物と何らかの関係がある者」
同僚、部下、同僚の同僚、部下の部下、親類、友人、妻子、親子、仲間といったようになんらかの関係があればそれだけで粛清の対象になりえたというのだから、そんな広範囲にわたって粛清の網を広げていけば「収容所群島」が生まれるのも当然だろう。

他にも妊娠九ヶ月の女性が欠勤したら逮捕されたとか、逮捕された司法人民委員がたまたま登山家だったので一緒に数百人の登山家がまとめて逮捕されたとか、あまりにもスケールが大きすぎて実感が沸かない。
ただはっきりいえるのはどんな創作のディストピアもスターリニズム下のソ連には敵わないだろう、ということ。

スターリン時代以降も、絶対的独裁者と思われがちな共産党書記長という職がいかに不安定な政治的バランスの上に成り立っているか(「退廃芸術」に多少肯定的な発言をしただけで書記局内部での立場は危うくなってしまう)といったような話など、ソ連という国の政治を知るのに多いに得るところがあった。
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