「黒ワニとハーモニカ」別館 バンダイがマーズジャケットをプラモにしてくれるのを待つ日記

ロボットアニメをわりと好むヲタによるブログ。 たまに少しだけ防衛問題について喋ったりもします。 あとパワードレッド・ドレッドノートHのプラモ化と、コトブキヤが有澤の雷電をプラモにしてくれるのも待ってます。

「電波女と青春男」入間人間

・「イリヤの空」の「ちょっと世の中を斜めに見たいお年頃」という意味での中2病オーラがものすごい鼻についてどうにも受け付けず、あまりに鼻につきすぎて俺の中で「青春もの=ああいうもの」という定義が出来上がってしまっていたのですが、なんかそのトラウマをほどよく癒してくれる作品でした。

・電撃本誌に載った「みーまー」短編がどうにも鼻について食わず嫌いしてたんですが思わぬ出物。

・秋田以外の文章を読むといつも違和感を感じていたのですが(そのレベルで嘘同盟員)、今回初めて違和感を感じませんでした。

・台詞回しとか文章表現は特筆するものがないと思うんですが、説明できないレベルで空気が妙に肌に合った。

・田村商店にいるエリオを見てミッキーが「もうここに来るのやめようか?」と言い出したり、別に悪意が切り離された性善説のほのぼの世界というわけでもないんですが、それでもなんとなく優しい世界ですよね。久しぶりに学校の元友達と会ったエリオが馬鹿にされないとか。

・なんだかんだでにわ君は素朴に青春を楽しんでますよね。海に旅行に行った帰り、みんなにもたれられた状態でいずれは生まれた街に帰ることを寂しく思いつつも「今はみんなと一緒にあの街に帰ろう」と述べているあたり。こういうなにげない日常を大事にできる感性は浅羽にはない……って俺どんだけトラウマだったんだか。
でもなんだかんだでセカイ系の「わたしとあなただけで完結できる」という勢いが好きじゃないというのは確かにあるのかも。ラーゼフォンが好きなのは伏線・暗喩の執拗な織り込み方だし、あとエンハウ10の「どこにも居場所のない絶対破壊者ではない自分をこの世界でみんなと一緒に育てていける」というフリウの最後のモノローグが大好きだったりするあたり。
その意味ではにわ君は女々さんを馬鹿にしたりとか色々あれこれ言ってますが、なんでもないものを大事にできるいい主人公でした。

・ハーレムものってほどのあざとい関係でもない絶妙な前川さんとリュウシさんとの距離感もいい感じ。
これは普通に異性の友達だと思う。ごく普通になんでもない(前川さんは時折突拍子もないことしますが)会話をして、他愛ない遊びになんでもなく興じていたり。
学園ものラノベの同級生の女性キャラって基本ラブコメ要員なので、こういうただなんでもなく気の置けない女性キャラとしての描き方は妙に新鮮で好きです。 

・ちょっと可愛いなって思ったのが前川さんのリュウシさんへの嫉妬の仕方。
「私は直線でできているのに、あの子は曲線でできている」

・6巻85p、ミッキーにエリオと一緒にいるとハブにされるぞと警告されたときの話。
「言ったのがあたしだったら?」
「リュウシさんはそういうこと言わないよ」
しれっと即答でこういうこと言えるあたりがにわ君の気のよさの証明だと思う。
あと「にょわ君」という呼び方がいつになく和む。
「にわ君」というひらがなの使い方が普段から妙になごむんだけど。

・7巻の各ルートは甘過ぎて死ぬ。「求婚の確率はなにを足せば残り1割を超えるんだい」
でも知らない間にエリオが靴を履くようになったあのルートでのにわ君の寂寥感も分かる。

非常にいい青春ものでした。
明確に決着つけずに終わったのもそれはそれで。各ルートは7巻で描かれてるわけですし。

またなんかあったら書き足します。
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