「黒ワニとハーモニカ」別館 バンダイがマーズジャケットをプラモにしてくれるのを待つ日記

ロボットアニメをわりと好むヲタによるブログ。 たまに少しだけ防衛問題について喋ったりもします。 あとパワードレッド・ドレッドノートHのプラモ化と、コトブキヤが有澤の雷電をプラモにしてくれるのも待ってます。

仮面ライダー龍騎 最後まで

最後まで見たキャラごとの感想ということで。キバの感想も書いてないなそういえば。

●城戸真司
・佐野の行方不明記事を見てショックを受ける真司。
 蓮「お前も顔も見たくないと言っていただろう」
 真司「だからって死んでいいってことにはならないだろ!」
真司ってそういう奴なんですよね。
浅倉ですらモンスターに食われそうになったところを助けたり、タイガに不意打ちされ気絶しミラーワールドで消滅しようとする姿を放置できずにわざわざ外に連れ出したり、とにかくこいつは底抜けのお人良し。須賀も「あそこまではできない」とコメントするほど。

・単純で裏表のないところは時に佐野や北岡に騙されたりノセられたりする一方、時に蓮や北岡に影響を与えることもあり、美点であり欠点。
 でも見ていて気持ちのいい奴です。
最初に浅倉が搭乗したとき、レストランで奴が人質にとった女の子を庇って最後まで彼女と共に残った姿を見て、編集長は「俺は嬉しいぞ、真司!」と声をかけていましたが、まさに俺もそんな気分。

・「城戸真司はバカだと思う人~」で浅倉が手をあげなかったのを見て喜んだり、とにかく単純。そんな単純さが重苦しくなりがちな龍騎のストーリーの中で明るさを与えてました。

・それだけに
「なんでだよ……俺が『やめろ』って言った時はやめない癖に、なんで俺が戦おうとすると……誰も戦わないんだよ!」
 の叫びは悲痛。

・何度か心を折られそうになったり、さんざん苦悩を強いられましたがそれでも「命は大切だ」「人を助けたい」という真司の人の良さは決してブレませんでした。他人の願いを無思慮に自分の正義で飲み込まない分別がある一方、「考えたけど、やっぱり俺はただじっと悩んでいるなんてできない」と考えているよりまず行動と目先の悩みをいったん置いてミラーモンスター退治にすっ飛んでいくタイプでもあり、悩み深さと行動性の折半具合が実にちょうど良かった。

・劇場版でもわざとらしい美穂の誘いを言葉では一蹴しておきながら、結局来てしまう真司。ほんとに人が良すぎる。美穂も真司のそういう屈託がない(なさすぎるとも言う)ところに惹かれたんでしょうね、やっぱり。結婚詐欺師なんてやってる身からしたら真司のまっすぐさはどう写ったものなのか。

「無力だった変えられなかった勝てなかった救えなかったのはたしかだが、無駄でも駄目でもない」というディケイドスレでの評が非常にうまいこと言ったと思う。


●秋山蓮
・熱血漢の主人公とクールでニヒルなライバルキャラという王道の組み合わせですが、龍騎の場合は複雑というか蓮が簡単にデレないというか。(龍騎の場合は友情の証明=ライダーバトルだったりもするし)
真司の素朴な人の良さに影響されつつ、それを疎んで遠ざけてみようとしたり、人を疑わない性格に怒ったり呆れたり。そうかといって見捨てることもできず、自暴自棄になってMWに残ろうとする真司を強引に引っ張っていったり。

・しかしライダーバトルではどうにもパッとしない。特にサバイブ入手以降はスペック上勝ってるはずの相手にも苦戦すること多々……デッドエンドと疾風断で相打ちになっちゃったりとか。そんな蓮を支えたのは「たとえどんなことがあっても、恵理に生きていて欲しい」という執念か。

・佐野が持ってきたトランクケースぎっしりの札束を、真司が一蹴する横でいつまでもガン見してたのは吹いた。

・さすがに真司が死にそうになったときは蓮も血相を変えてました。たとえどんなことがあっても恋人に生きていてほしいと願う男だけに「死んだらおしまいだ、生きろ!」はまさに彼らしい台詞。

・でも真司が言ってたように、余裕がなくなると他人に八つ当たりする癖だけはみっともなかった。

●浅倉威
・萩野も言ってますがもう存在自体が悪。理由もなにもなく、ニュートラルに悪。ここまでどうしようもなく率直な悪人をよくライダーで出せたもんだ。

・それだけにライダーバトルでは戦ってさえいられればそれでよく、別に相手を殺すことには執着しないというのは結構驚き。結果として殺すことを厭わないけど、別に快楽的殺人者ではないという。
まあ快楽殺人者のライダーなんてそれこそ出せるわけないんですが。

・弟をも瞬殺してしまったのはビビった。

●北岡
・「子供のころのあだ名は?」
 「そんなものはない、なぜなら友達がいなかったから」
確かにいなさそうだけど。

・善人では決してないけれど、まったくの悪党とも言えない(確実に嫌な奴ではあるけど)。
そんな北岡にまで「(城戸は)俺たちよりはマシな人間」であると認めさせてしまったのは真司の人徳か。
ただ頭脳派で言を左右にしてうまいように人をあしらうのが得意な北岡先生の存在は真司にとっては厄介だっただろうなあ。

・タイムベントで巻き戻されたとき、真司がギリギリ覚えてた浅倉脱走の話を「願いのためには13人揃わないと困る」という理由であえて聞き流したりもしましたが、彼の「不治の病に冒され、逃れられない死から逃れるために永遠の命が欲しい」という願いは真司も言ったように間違っているとは言えないもの。そのへんが龍騎の戦いのややこしいところです。

・銃ライダーつか重火器ライダーのアドバンテージを生かして、クロスレンジでの戦いを極力避けるように立ち回っていたあたりさすがにクレバーな戦い方。最後のゴローちゃんゾルダは接近戦も厭わなかったりで、知ってて見ると結構差別化されてますね。

・最終話の新しい世界では本来死ぬはずの日付を一ヶ月ほど通り越してもピンピンしていましたが、これはあの世界では彼の病はなかったことになってるのか?

●東條
・真司「わかりやすいだけまだ浅倉のほうがマシ」
 佐野「あいつは一体何考えてるんだ!」
まったくだ。

・何ゆえ英雄になろうとしたのかが結局描かれなかった(みんなが僕を好きになってくれるかも、ってなんで好きになって欲しいのか)のはちょっと惜しかった。

●教授
・神崎に家族の命を狙われたときも揺らぐことなくMWを閉じることを選択したあたり、「小の虫を殺して大の虫を生かす」ということの意味はきちんと理解していた(覚悟ができていた)様子。

・どうでもいいけど、キバでドッガハンマー初披露のとき叩き潰されたファンガイア(ライノセラスファンガイアだっけ?)ってこの人だったんですね。

●佐野
・「こんなみじめな暮らしはイヤだ、もっといい暮らしがしたい」
 たいしたことない理由での参戦といえばそうだし、誰もが考える願いといえばそれもまた真理でもあり。そんな彼の顛末はこの戦いの非情さをこの上なく端的に示していました。
中の人にまで「俺は城戸真司ほどのお人よしにはなれません」と言われてしまった真司とはまた違う意味で、良くも悪くも普通の人。

・しかし「生き残るには仲間がいたほうがいい」って最期はその仲間を手にかけなければならない、ということを理解していたのかどうか。

●神崎士郎
・露出が少なく、なにを考えているのかなかなかはっきりしませんでした。ほとんど常に超然としており、人間らしい苦悩を見せるようになったのは終盤も終盤。

・最後に絵を描く神崎兄妹、いつもの暗色のコートではなく明るい水色の上着で登場した士郎が印象的でした。

いろんな人間のいろんなドラマがあって、「90年代以降の悩めるヒーロー」「幼稚園バスをジャックする怪人をライダーがやっつけてその週終わり、ではないドラマ型のヒーロー」のひとつの典型という感じでした。
そういう中で人が良く、熱血漢ながらもバカで単純な主人公が色々な思惑渦巻く戦いの中で必死に四苦八苦する、そんな話。やっぱりヒーロー番組の主人公はこうでなくっちゃというか、見ていて気持ちのいい男でした。
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コメント

龍騎のデザインについて感想がなかったのが残念なのも私だ
…いえ、リアルタイム視聴組はあの顔に軽い衝撃が

平成ライダーおなじみの必殺技時の機械音や変身機構のアイテム化の開祖だったり
リアルに倫理的な部分はもうここでとことんまで突き詰めちゃったりと、ある意味では滅茶贅沢な作品でした

  • 2010/02/23(火) 20:21:47 |
  • URL |
  • 通りすがりも私だ #-
  • [ 編集 ]

あの剣道マスクを見てリアルタイム視聴組の受けたショックの凄さは語り草ですが、ヒビキさんとかの後に見ると普通に見えるのが困る。
そういえばカブトの番宣でマスクドフォーム見て「来年のライダーのデザインひでー」と早とちりしてしまった、なんて体験談もあったなあ。

>電子音声
ある意味平成シリーズ最大の貢献とか言われますね。「モーフィング変態」ではない「システム変身」に切り替わったのも龍騎からだし。

浅倉は放送当時子供に銃つきつけて人質にするシーンがやっぱり批判されまくったらしいですね。
それを「浅倉の言動を丸くされたら龍騎の話全体がおかしくなる」と真司や蓮の中の人たちが一斉に反論したんだとか。
ほんとよく朝8時のヒーロー番組でよくあんな奴出せたもんだ。

  • 2010/02/23(火) 21:21:39 |
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  • TF #-
  • [ 編集 ]

一番最初に見たのがネット上の画像だったんですが
顔だけを真正面から写した物凄い平面カットだったので余計にインパクトが、と想い出に浸る私だ。
ヒビキさんは全身どの角度で見ても未だにライダーに見えません

>浅倉
弟話のあたりであれ?丸くなるのかな?と思ったら……
もはやギャグか嫌展かってレベルのあのえげつないオチ。
そんなコイツですら命の危機には助けてる真司は公平さという点においてある意味超人

  • 2010/02/24(水) 22:47:01 |
  • URL |
  • 通りすがりも私だ #-
  • [ 編集 ]

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