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「黒ワニとハーモニカ」別館 バンダイがマーズジャケットをプラモにしてくれるのを待つ日記

ロボットアニメをわりと好むヲタによるブログ。 たまに少しだけ防衛問題について喋ったりもします。 あとパワードレッド・ドレッドノートHのプラモ化と、コトブキヤが有澤の雷電をプラモにしてくれるのも待ってます。

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「中国農民の反乱 隠された反日の温床」清水美和

中国の内陸部、農村の現状について東京中日新聞の中国総局長が取材から書き上げたドキュメンタリー。
いわゆる農民・農村・農業の「三農問題」の実体とその原因について書かれている。
簡単に纏めると、

●社会的弱者としての中国農民
北京の「冷戦=恒常的核戦争危機」認識に従っての内陸部により人口をとどめて置く為という安全保障上の理由と、国際的に孤立した中での経済発展のためには賃金を抑える以外になかったという経済上の要請から「都市戸籍」と「農民戸籍」を厳密に区分した結果、現代では農村からの過剰労働力として都市が吸収している出稼ぎ農民が教育などの福祉厚生の対象外になってしまうという「二等公民」の出現を招いた。

●中国農村(地方政治)の腐敗した現状
郷、鎮などの下級行政機関は法的な財政基盤を持たず、日本で言う町内会に近い存在になっているため、その場に応じて必要な経費を農民から徴収せざるをえず、これが不正な過剰徴税や学校教師の給料未払いなど中国地方政治の疲弊・腐敗の原因につながっている。
絶対数が絶対数なだけに上級行政機関も無い袖は振れない。

●中国農業の今後
中国農業の資本集約化、大規模経営化による農村基盤の強化には、伝統的な中国農民の間にある土地への執着や、資本集約化がもたらすさらなる過剰労働力の出現という障害が存在する。


非常に事細かく取材を重ねた上で書かれているのでわかりやすく、また説得力もある。
タイトルに反して反日問題への言及はまったくなく、あくまで淡々と三農問題について考察を綴っているのも好印象。
(余談ながら、読み終わった後著者略歴を見て「東京中日新聞中国総局長」の肩書きに愕然とした。とてもあの新聞社の中国関連記者の手による本とは思えないほどひたすら実務的に綴られている)

とかく中国事情本はワイドショー的になりがちな中、あくまでも実務的につとめて書かれている良著。
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