「黒ワニとハーモニカ」別館 バンダイがマーズジャケットをプラモにしてくれるのを待つ日記

ロボットアニメをわりと好むヲタによるブログ。 たまに少しだけ防衛問題について喋ったりもします。 あとパワードレッド・ドレッドノートHのプラモ化と、コトブキヤが有澤の雷電をプラモにしてくれるのも待ってます。

小説版「マクロスF」「ガンダムAGE」小太刀右京

かなり大胆な原作改変で話題になった(今では違う意味で話題になってて作品について語れる場がなくなってる状態だけど)通称ハッタリのノベライズ。

AGEにしろマクロスFにしろ俺はTV版にまったく思い入れがないのでどんな改変されても割りとオッケーだからいいですが、TV版に思い入れがある人はきついだろうなあこれ。

「そのキャラが持っている出自や背景だとどういう思考をするか」という意味でのリアリティに拘りすぎて原作のキャラ付け無視しちゃうことが結構ありますし。
典型例がFのアルトとAGEのユノア。

アルトはTV版だとほとんど忘れられた設定だった元歌舞伎役者っていうのを前面に押し出して、「役者だったことは捨てたつもりでいるけど骨の髄まで叩きこまれた役者根性が抜けない、苦悩する天才」という感じで1から10まで何から何まで役者だったことを思い出すキャラに。
ほとんど児童虐待同然と地の文でも述べられる過去エピソードの数々(三島由紀夫やシェイクスピアを3日で読破して満足な感想が言えるようになるまで蔵から出してもらえなかった幼少の頃など)等も結構面白いんですが、それは俺にとってTV版アルトは「量産型の無個性なハーレム主人公」にしか見えないからっていうのが大きいですし。

ユノアもAGEデバイスを受け継ぐのは当然兄のアセムであるということに疑問を抱かないフリットに反発して、父をバターナリズムの権化と呼んで毛嫌いし、その父に対して自己を確立した兄が好きというのは確かにユノアの立場に置かれたらそういう視点で見るのもありうるけどTV版とは全然違うキャラだし(まあTV版のユノアがどんなキャラだったか全然覚えてないけど)。

ゾラ人とのハーフで船団内においてどこの誰でもないマイノリティという意識を持つミシェル、バジュラ戦にかかる戦費やエネルギーがあればどれだけ福祉厚生政策が充実させられたか、と嘆くハワード大統領、時代錯誤の男尊女卑に首まで漬かって差別的な待遇を受け続けたナトーラとそういう「そのキャラだったら何が見えるか」ということには忠実でそういう面白さはあるけど、改変し過ぎと言われるとちょっと反論の余地がないかな。
政治経済や軍事の知識はしっかりあるし、Fノベライズで7やVF-X2のキャラが出てきたりAGEノベライズで歴代ガンダムオマージュネタをガンガン出したりとかそういう作品知識も豊富なので地雷クラスのハズレノベライズはない、というのは言えると思いますが。

まあとにかく●漏れの騒動さっさと沈静化しろ。
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「冷戦後日本の防衛政策」柴田晃芳

防衛問題懇親会~新ガイドラインの期間に限って、田中明彦「安全保障」や船橋洋一「同盟漂流」などの先行研究を整理した本。

すでに07大綱の時点で「限定小規模侵略独自排除」方針が消え、日米安保体制がより前面に押し出されたことや「多角的安全保障」の視点の後退といった点を確認できる。
またかつて防衛庁長官就任当時「防衛畑ではない大臣」として迎えられた大野功統や、当時新党さきがけ所属だった前原誠一が実は07大綱策定に関わっていたというのは意外な情報である。

それにしても「日米安保は二国間のためのみならず東アジアの公共安定材」とした日米安保再定義を無視して未だに「無関係なアメリカの戦争へ引きずり込まれる」といった議論や、実際に日本防衛が日米防衛当局者の間での実質的な問題として浮上したのが旧ガイドラインからと考えても30年近く下は事務方レベルから上は与党幹部・政府閣僚レベルまでずっと日米共同防衛のための調整交渉を続けてきたのに未だに「アメリカは日本を守らない」などと言ってしまう人々の多さを見ると、本当に空疎な議論ばかりが横行しているという印象を持たざるをえない。

「米国隷属」反対派もどうせなら「限定小規模侵略独自排除」が放棄された点を突けばいいものを。

誰にも追いつけないほど Leave all behind

・八木秀次と渡部昇一の本をちらっと立ち読みしてたら
「あまちゃんに自衛隊が出てこないのは不自然」
とかいうくだりが出てきて草不可避。あまちゃんってそんな話だっけ……?

・時期を過ぎた感ありありとしますがはだしのゲン騒動を見ながら。
正直実際に被曝した人が書いてるってことを差し引いても「この時代は終戦過程の研究進んでなかっただろうし、”原爆が落ちてようやくやめる気になったがそうでなかったら昭和天皇らの人殺し共はもっと戦争する気だったに違いない”!っていうのもしょうがないかもしれない」くらいにしか擁護できない。
ありていに言って真に受けてもらったら困る度の高さ、事実にまったく沿っていない度の高さで言えば小林よしのり大先生と大差ないんですよね。

・2chの●漏れはラノベ板でなんかすごいことになってるようで。
杉井の件がそろそろ収束するかな~ってとこで支倉がなんかとんでもないことに。
まあどっちも読んでない作家なのですが、支倉この後大丈夫かアレは。
でも大本の橋本紡もツイートを見てると結構アレな発言多いなあ。
「半月」を萌えとはまったく思ってない、とか。ああいう作品でそんなこと言われても困ってしまう。

・その関連でハッタリこと小太刀右京も炎上してますが、まあいいか。
というのも俺はハッタリの作品は好きだけど作者には(秋田と違って)あとがきやサイトやインタビューを長年見てきて慣れ親しんできたわけでもなし、そんなに思い入れあるわけでもないし。

二軍のファンタジスタであーる

・レイズナーBD-BOXのDVD版映像との比較PV見たんですがマジヤベェ。この画質でレイズナー見られちゃうの?見ちゃっていいの?!
ただお値段との相談でなかなか簡単に買うことができそうになくてあががががが。

・プレバンでアストレイレッドフレームノーマル決まったみたいですが、ガーベラストレートのメッキどうなるのかなあ。
サンプルだとメッキされてるけどHGフライトユニットは灰色成形だし……ていうか腕部変えるだけでいいんだからパワードレッド来い来てお願い来てくださいどうかなんでもするから!

・ビーチクでGJ部決まったかー。今回の部長は非常にらしい表情でかわいいので安心して買えます。ビーチクなら値段もお手頃だし。

「Fate/EXTRA material」

EXTRAシリーズの設定資料集。

嫁王とかありすとかエリザとかキャス狐のラフデザちょうかわいい。
「なでれ」と「ばーかばーか」が特にお気に入り。

きのことワダアルコのコメントも面白い。紅茶の初期デザイン完全にハードゲイだったっていうけどどんなのだったん。
エリザのSG3イベントの大久保瑠美の演技パネエってのは完全に同意。

設定としては正直きのこの作り方はあまり好きじゃないというか、青ランサーのゲイボルグを「当たらない必中の槍と評判だったが」「かませといって侮るなよ」とか言って作劇上、作者の都合でそうならざるをえない要素に対してどうして劇中世界ではそうなるのかという理由付けを放棄してメタネタで開き直っちゃうのがあまり好みじゃない。
嫁王の「奏者」「マスター」「そなた」という呼び分けの違いとか没になったアルターエゴの話とかは面白かったけど。
あと嫁王ほんとはセイバーじゃないのに皇帝特権で強引にセイバーとして現界してるっていうのはいかにもらしいな。

どうでもいいけどガトーの五穀粥はキアラでもおかわりが欲しくなる絶品っていうのがなんか妙にほっこりする。

「カウントダウン・メルトダウン」船橋洋一

「同盟漂流」を書いた船橋洋一氏の3・11ドキュメンタリー。

やたらとイライラして周囲に当たり散らし、福島第1原発訪問では部下に「同じ政治家として申し訳ない」とまで言わせた管もひっかかるけどそれ以上に東電がナメくさっててどうしようもない。

二言目にはわかりません知りませんが合言葉、自分で呼んだ協力会社のスタッフを身分証持ってないからといって門で追い返す、要請を出して用意してもらった機材は自分で取りに来ない、被災現地への連絡はもちろん欠かす、と何度読んでいてこんな組織は滅んでしまえと思ったことか。

先日亡くなられた吉田所長が「今、何が一番腹が立ちますか」と聞かれて「ワイドショーでいろんな先生がああでもないこうでもないってわいわいがやがややってるじゃないですか。それが終わると本店からそういう内容のFAXが来る」って東電ほんとどういうつもりなんだ。

吉田所長でいえば管の第一原発訪問もここで管が吉田所長と会って「こいつは(他の東電幹部と違って)信頼出来る」という認識を持ったという点があるのでまったくの無駄ではなかったように感じる。
そこから
東電本社「もう撤退したい」
管・枝野「ちょっと待て、現場に問い合わせる→(吉田所長に電話)→まだ行けるって現場は言ってるじゃないか、東電本社はどういうつもりだ」
というやりとりに繋がる。

米国は放射能汚染を恐れて日本撤退を主張する米海軍と、対日関係から考えて撤退はありえないとするルース大使・国務省の対立があったというのもこの資料を読んで初めて知った。
普段から原子力空母や原子力潜水艦を運用する米海軍が放射能汚染を?と奇妙に聞こえるが、「陸上での原子炉事故なら最悪逃げればいいが、空母や潜水艦での原子炉事故は逃げ場がない。それゆえに米海軍は放射能ゼロを金科玉条とする」というのは興味深いところ。

当時の日本側政権首脳部のみならず米側政権首脳部、東電、関係地方自治体・病院関係者など非常に広範にわたって取材しただけに内容はとても興味深いもの。
ただ船橋氏の癖なのか、この密度で非常に大雑把な章題分け+索引なしは正直後から読み返す時非常に面倒くさいのでぜひとも修正していただきたい。

「Z.O.E ANUBUS」その2

クリア。
まさか6時間でクリアできてしまうとは……
以下、箇条書きで良い所悪いところを。

良かった点
・軽快な操作感(個人的には前述のとおりちょっと軽すぎる感じでしたが)
・簡単な操作系(操作系の難易度の高さのおかげで今まで何人アーマードコア勧誘の失敗を繰り返したか)
・ベクターキャノンのロマン

悪かった点
・ボリュームなさ過ぎ(同じゲームを難易度上げて何回もやるっていうプレイスタイルを好まないので……)
・結局ボス戦でサブウェポンをフルに使って戦えない(せいぜい2周目アージェイドを虐殺するくらいか)

ボスが後半になればなるほど攻略自由度が下がっていって特定の操作入力の繰り返しのみになっていくあたり、ロボットゲーっていうよりはアクションゲーっていう印象。だから悪いと言いたいわけでもないですが。
ただ俺の好みのロボゲーではないなっていう。
まあとか言ってゼロシフト連打とかガントレッド連打とかやりまくったりヴァイオラAIアージェイド戦でタイミングよくボタン押して切り払ってふっ飛ばしてつかむのを繰り返してみたりとかやってみたくなったりしますが。

ところでアヌビスってゼロシフト以外なんか利点ないのかな。
ジェフティとアヌビスで互角とは言うけどサブウェポンがズラッと並ぶジェフティに比べてノーマルショット・バーストショット・ホーミングレーザー・ゼロシフトしかしてこないアヌビスはちょっと格落ち感が。
難易度上げると違う攻撃パターン増えるのかしらん。

「スーパーロボット大戦OG 告死鳥戦記」

ぶっちゃけタイトルからしてハッタリ、厨二病の極み。

ただこれをマクロス世界でやられたら無言で本を地面に叩きつけるとこだけど、OG世界だからなあ。
ヒュッケとゲシュしかいない世界ならともかく、OG世界にはそいつら以外にもグルンガストがいて龍虎王がいてダイゼンガーと穴馬がいるし、ゴスロリオンもいる。
そういう世界で一人だけリアル系路線追求されても白々しくて浮くばっかりだし、仮にやったとしてもマクロスやパトレイバーの二番煎じの誹りは免れなかっただろうから(特にVFマスターファイルシリーズであれこれ「架空世界におけるリアリティの追求」路線でもう一歩マクロスが踏み込んでいるだけに)差別化として厨二病演出になんとかしてそれっぽい理屈をつけてハッタリ効かすっていうのは大いにありだと思う。

っていうかゲシュテルベン2個買っちゃいました。
1個はオク、もう1個は蔵出しで。
ブキヤOGキットがA系・Zシリーズ機・2OG新規機と色々ファンが出して欲しい新作を大量に抱えたまま新作が出ないというタイミングでゲシュMk2改のバリエキットが出ちゃったせいで変なヘイト稼いでるみたいですが。

文句らしい文句としてはなんかもちっとかっこいい専用武器作って欲しかったってくらい。
新型武器の運用データ収集機に専用武器ってのも変ですが、あるいはもっと印象に残る派手な武器。ブレードレールガンだけというのはちょっと地味。

しかし空から棺桶が降ってくるってなにそのオリジナルセブン@ガンソ。

「パシフィック・リム」

やたらロボットもの・特撮クラスタで大絶賛されてるので俺も見に行きました。

歩いたり走ったりするたびに重音を響かせて地形に足跡をつけるロボットの重量感やシステムをコールする電子音声といったロボもの・特撮ものの基本的な面白さに忠実な作品。
特にこの重量感、ダイナミックの川越監督作品は見習って欲しい。神ジーグといいチェンゲといいマジンカイザーSKLといいロボットの重量感のなさはほんと気になってしょうがない。

ただこの作品ならではの演出・殺陣・ギミックとかには乏しくって、金と時間さえありゃ日本でも同じようなものは十分作れるだろうというか。
ひたすらロボが派手に暴れる作品ということでは重厚で巨大なロボのイェーガーと軽くて小型の可変戦闘機という違いこそあれマクロスプラスという実例がすでにありますし。他にも「派手なロボットアクション枠」なら0083とか。
ドリフトも結果的にはそのへんのマン・マシーン・インターフェースとしての面白さを出すためというよりは怪獣の死体からデータを引き出すための役割という作劇上の必要性のほうが強くなってしまった感。

あと「アベンジャーズ」でアイアンマンがミサイル撃つシーン見た時にも思ったけど、ジプシーがプラズマキャノン撃つシーン見て改めて思った。
アメリカ人こういうロボが武器使うエフェクト効果の演出しょぼい。
非常になんの工夫もなくてなんの見栄えもしないただの青いCGの塊が飛ぶだけのプラズマキャノンはあかんやろ……
もっとエネルギー兵器ってことを印象づける派手な発光とか粒子が舞い散る演出とかあってもよかったんでないのか。

ストーリーはまあ日本で言うマクロスプラスや0083と同じようにおまけみたいなもんだけど、ベントコストがハークから「息子を預けるぞ」ってせっかくかっこよく決めたのに結局チャック生還できずにベントコストと自爆っていうのは多少ひっかからないでもない。

つまらないとまでは言わないんだけどなんかもうひと押し欲しかったなあ、という感じの作品。
というか重量感あるスーパー系ロボのどっしりアクションが見たかったら別にこれでなくてもビッグオーか今川OVA版Gロボでいいんじゃねーの。

「巡ル結魂者 1」秋田禎信

秋田の新作。
設定やおおまかなあらすじ自体はゼロ魔以来の異世界召喚もの+IS的ハーレムラブコメそのまんまなんだけど、「異世界なのにどうして同じ仕草や言語?」とかいわゆるお約束としてほんやくコンニャク的アイテム/ギミックを使うとかで流されてきた部分をガンガン突っ込んでいくのが秋田らしい。
「どうして異世界なのに俺の世界と似ているんだ」「似ている世界から選んで召喚したから当然」とか。
化学の知識や死刑制度廃止論の強弱、法の支配度を確かめることで飛ばされたここはどんな社会?と積極的に確認しにかかってヒロイン泣かす主人公はワロタ。
というかカズトはこいつテスト勉強必要だったのかよ。

賢く理知的でやたら冷静で度胸もあるし弁舌も回って、とこれだけ強キャラ描写なわりにイヤミさがないのも結構好感が持てる。
素でこいつはこうなんだろうなあっていうか。

日本にもあったお好み焼きがまったく同じ形で異世界にもあるけどルーツが違うというのも面白いところ。王コノミw
しかも謎の関西弁。そのへんのギャグもさることながら、こういう「その世界でかつてあったエピソード」をその場で作って語らせるのはエンハウやベティでもあった秋田の得意技。

ハナやかましいけど音を鳴らすだけで気絶するので黙らせるのは楽。っていうかこんな弱点あったら戦闘にまともに参加できない気がするけど(実際銃声で気絶してたし)。
ドラゴンリンカも本人が意識している限りは動かせないし傷つけることもできないけど不意を突けば傷つけられる、おまけにそうなると暴走するという秋田らしい強さのバランスの取り方。

メイゴリさんは普通に世界とかありとあらゆるものを恨みまくるラスボスキャラになってもおかしくないレベルの酷い過去なのにちょっと下ネタ好きなだけで割と気のいいおねえさんになってるのはすごいと思う。
ちょっと調子に乗りやすいってだけで初期アザリーやクリーオウに比べてなんと無害なことよ。そもそもカズトを通さないとものに触れられないってのはあるけど。

能力バトルとしてはシュリンクアントリンカやレプラコーンリンカ、ブレインシフターリンカと非常に変な能力が多いのも面白いところ。
そういえばエンハウの念糸能力も奇怪な効果の奴多かったなあ。リス爺ちゃんあんな効果の念糸でよく筆頭軍属精霊使いになれたな。

トアコさんはなんとなく、いやかなりコルゴンっぽいけど芋粥持って行ったら次から食事は当番制にしようって言い出すあたりがなんかかわいい。

時空剣ブルースペードや校長(なんだあのひと)を見てメイが「嫌なやつを思い出す」と言ったくだりとか伏線もバンバンあるので次巻が楽しみ。
ていうか秋田にもこういうラノベ然としたものがちゃんと書けるのね……ハーレム的要素の塊なのにハーレムものっぽさがまったくないあたりはいつもの秋田だけど。